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「筋ジス」進行を抑制・・・バイオ研など
化合物を発見治療に光
全身の筋肉が委縮し、筋力が徐々に低下する神経難病「筋ジストロフィー」の進行を抑え、筋肉の修復を早める化合物を、大阪バイオサイエンス研究所と国立精神・神経センター、製薬企業などのチームが発見、動物実験に成功した。進行性筋ジストロフィーの中でも重度のデュシェンヌ型の根本的な治療法につながる可能性がある。来年の臨床試験を目指す。
デュシェンヌ型筋ジストロフィーは、アレルギーや炎症に関係する物質「プロスタグランジンD2(PGD2)」が、壊れた筋肉の周辺で合成され、病状を悪化させているとされる。
バイオ研の裏出良博・研究部長らは、人工的にデュシェンヌ型を起こした9匹のマウスに、PGD2を作る酵素の働きを妨げるHQL―79という化合物を5日間与えた。その結果、筋肉が壊れている部分の体積が半分に減った。
犬の実験では、この化合物を与えないと生後9か月ですぐに座り込むようになったが、約2か月間与えると、同時期でも走ることができた。症状の進行を緩やかにして、損傷を自然修復しやすくしているらしい。
デュシェンヌ型の薬物治療には、ステロイドホルモンや抗生物質の投与が行われているが、対症療法で、根本的な治療法はまだ開発されていない。男性のみが発病し、患者数は約5000人に1人とされる。
裏出部長は「副作用は少ないと思われ、今後ほかのタイプについても調べる。同じようにPGD2が関係している多発性筋炎などにも有効かもしれない」と話している。
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